肥満と高脂血症の関係

肥満と高脂血症の関係

高脂血症とは、血液中の脂質（脂肪）が必要以上に多い状態を高脂血症といいます。

具体的には、血液中の脂質にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などの4種類の脂質があり、血液に融け込んでいるのです。

特に血液中の脂質が異常に増加してもほとんどの場合において自覚症状がないのが特徴です。

健康診断などで、脂質異常症と言われても、自覚症状がないので、そのまま放置してしまう方が多いのです。

血液中に多い脂質の種類により高脂血症のタイプが3つあります。

○高ＬＤＬ（悪玉）コレステロール血症
ＬＤＬコレステロールが血液中に多くなり動脈などの血管にコレステロールが貼りつき動脈を厚く硬くしてしまい破れやすくなります。

○低ＨＤＬ（善玉）コレステロール血症
ＨＤＬ（善玉）コレステロールが減る事により、血管の壁にたまったコレステロールをはがす事が出来なくなり動脈硬化が進行しやすくなってしまいます。

○高トリグリセライド（中性脂肪）血症
トリグリセライド（中性脂肪）が高いからと言って直接動脈硬化の原因になるわけではなく、動脈硬化が進みやすくなるのです。
トリグリセライド（中性脂肪）が極端に高くなると急性すい炎を引き起こす危険性もあるのです。

高脂血症のタイプによって治療の方法も違って来ますので、医師の指示に従ってきちんと治療を行いましょう。